ごあんない

これまで蓄積してきたものを、ある程度の形で再現・提供してみようと思います。

ドクター・フルエル

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 一度しかやったことのない実践(出前授業)です。昔、附属幼稚園から、保護者と園児が一緒に楽しめるもので、簡単なものづくりもできる活動をやって欲しいというご依頼をいただきました。引き受けるからには、ただ「楽しい!」や「面白かった!」(Ogawaの言うネオ・サイエンス)ではなく、何かの自然現象について、新しい認識が生まれるようなものにしたいものです。そこで、音は振動である、振動するものから音は出るということを、体感をとおして身につけられるような時間にしようと思い立ちました。そこで・・・
①100円ショップに行って、吸血鬼の歯を仕入れ、ドラキュラになって登場することにしました。名前は「ドクター・フルエル」。ふるえるもの(音の出るもの)が大好きです。最初は園児の皆さんを怖がらせていましたが、彼らもすぐに慣れました。
②園児をピアノのまわりにあつめて、音を出しました。ピアノに触れさせました。意外に、ピアノがふるえることを園児は知りませんでした。
③100円ショップで手に入れた、同じ形の7~8個のグラスでグラスハープにしました。たしか親子に渡して、音を出してもらったと記憶します。水の量と音階の関係は、私も意外でした。やってみないとわからないものです。ご自宅に帰ってグラスハープをやってみたご家庭もあったと思います。
④最後に、糸電話を親子で作ってもらいました。糸をピンと張らないで「聞こえない!伝わらない!」とおっしゃる保護者の方もいらっしゃいました。糸がピンと張っていれば輪ゴムを使って曲げることができるので、輪ゴムを配ったのですが、何の意味かわからない保護者の方が多く・・・。
親子で協力して取り組み、発見したり、何かをつくる時間を提供できたこと、お子さんの音への認識・・・。それなりに意味のある時間になったかと思います。保護者の方の原体験の希薄さも、実施側には新鮮でした。

はらぺこアオムシ

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はらぺこアオムシ(クリックで表示/非表示を切り替えられます)

 小学校4年生くらいから出前授業が可能です。アオムシを学習した小学校3年生でも大丈夫でしょう。これを模擬授業として、先生方を対象に実施することも有意義です。2021年、エリック・カール氏が亡くなったので、追悼の意味をこめて2カ所の研修会で取り上げました。
このビデオは、黒須君という学生さんがたまたま卒業研究で撮影したものです。1秒間に30フレームありますが、10秒で1枚撮影したものを使用した微速度撮影(Time-lapse video)です。葉は柑橘系のものです。
 素材をどのように教材にするかは、実践者それぞれですが、私のものを紹介します。発問は3つです。
①気がついたこと、おやっ?と思ったことを聴いていきます。食べかけの葉に「もどる」、決まった葉で「休む」、おうちに「もどる」といったことが出てきます。
②どうやってもどっているかを考えてもらいます。つけたにおいをたどる、目でみて、記憶してなどが出てきます。(今日このあと家に帰るのも、においをたどって帰るんですね?といった「ゆさぶり」をかけると、目で見るなどが出てきます)
③それぞれの可能性について実験方法を考えてもらいます。「においだとしたら、こういう実験をしたら、こうなる」。「目で見ているかどうか、部屋を暗くしたらいい」。そのとき、「暗くしたら、どうなりそうですか?」と、一歩迫ります。少し深く考え、言語化するところまでをもって「予想」とします。「ハサミで食べかけの葉を移動する」という案がでたら、「いじわるだねぇ~」などど盛り上げます。とっておきの案(全部たべかけの葉の形に切るという女の子のアイデア)を紹介します。
 ビデオではありますが、現象を前に、要因の可能性(観点)をあれこれ案出し、一つ一つつぶしていく(実験)。簡単ではありますが、探究や科学の道筋をしっかりたどっていることを指摘します。
 ノーベル賞受賞者の田中耕一氏は、小学校時代の理科の恩師、澤柿教誠先生について「考える楽しさを教わりました」と、ある本の中で証言しています。
 原典は、Eric Carle. (1969). The Very Hungry Caterpillar『はらぺこあおむし』ですが、こちらは「はらぺこアオムシ」The Really Hungry Caterpillar としました。

教育基礎論

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シラバス
第1~6回
第7回 中間試験
第8~13回
第14回 期末試験
第15回 ふりかえり 2021年度 https://youtu.be/kWu7tCFHrP0

教職概論

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シラバス
第01回
第02回

教育課程論

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シラバス

【サブタイトル】 教える側から見た教育の姿 現代の学校教育とカリキュラム 教育課程の意義及び編成の方法(カリキュラム・マネジメントを含む。) 【講義の目的・内容】  学習指導要領を基準として各学校において編成される教育課程について、その意義や編成の方法を理解するとともに、各学校の実情に合わせてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義を理解する。(文部科学省・教職コアカリキュラム)  これを踏まえ、今日的な教育課題と教育改革の動向を概観し、教育課程の意義や編成の目的を考察する。教育課程の類型や編成原理の理解、歴史的な変遷に対する理解を深める。学校教育のカリキュラム編成とマネジメントをどのように行うのか、受講生自身の課題として考察する。  「教育課程」はcurriculumの訳語であり、「いつ、なにを、どのように」指導するかを示した教育活動の事前計画という意味合いが強い。しかし、経験主義の立場からは子どもが経験することすべてという考え方があり、また、経営論の立場からは、カリキュラムの開発、実施、評価、改善を一連の流れとしてとらえている。このように、教育課程を理解する上では、哲学的な背景を吟味しておく必要がある。  本授業では、カリキュラムに関する背景的哲学、歴史的背景、法的根拠および実践的側面などを総体的に理解することを目的にする。学習者を主体に据えつつカリキュラムを構想する、教育活動の奥深さを実感して欲しい。  そして、学習指導要領を基準として各学校において編成される教育課程について、その意義や編成の方法を理解するとともに、各学校の実情に合わせてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義を理解する。 (1)学校教育において教育課程が有する役割・機能・意義を理解する。 (2)教育課程編成の基本原理及び学校の教育実践に即した教育課程編成の方法を理解する。 (3)教科・領域・学年をまたいでカリキュラムを把握し、学校教育課程全体をマネジメントすることの意義を理解する。 ※対⾯授業で実施するが、出席は制限される見込みである。自宅等から参加する履修者には、同時双方向的に中継する。 【学修到達目標】 (1)教育課程の意義 学校教育において教育課程が有する役割・機能・意義を理解する。 3) 教育課程が社会において果たしている役割や機能を理解している。 (2)教育課程の編成の方法 教育課程編成の基本原理及び学校の教育実践に即した教育課程編成の方法を理解する。 (3)カリキュラム・マネジメント 教科・領域・学年をまたいでカリキュラムを把握し、学校教育課程全体をマネジメントすることの意義を理解する。(文部科学省・教職コアカリキュラム)  これを踏まえ、 ①教育課程の目的や編成原理を理解する。 ②教育課程と学習指導要領の歴史的な変遷に対する理解を深める。 ③学校教育のカリキュラム編成とマネジメントをどのように行うのか理解し、受講生自身の課題として探究できる。  特に以下に重点を置く。 1. カリキュラムに関する諸概念を説明できる。 2. 学習指導要領の意義と変遷、法制度上の位置づけを説明できるようになる。 3. ESDカレンダーなど教科横断的なカリキュラムの意義を説明でき、編成のポイントを説明できる。 【講義スケジュール】 第1回︓ガイダンス シラバス課題 教育課程(カリキュラム)とは何か 第2回︓基盤となる哲学とカリキュラム 第3回︓ 4つの哲学から見たカリキュラム 第4回︓ カリキュラムの類型と編成の原理 第5回︓教育課程の規準と基準 第6回 カリキュラムの評価 第7回:第1回通常テスト 第8回 テストの解説/法的位置づけ 第9回 教育課程と学習指導要領の歴史的展開(1)1947年、1951年、1958年、1969年の改訂 第10回︓教育課程と学習指導要領の歴史的展開(2)1977年、1989年、1998年、2008年、2017年の改訂 第11回︓カリキュラム・マネージメント(1)スパイラル構造 第12回︓カリキュラム・マネージメント(2)総合学習とその歴史 第13回︓カリキュラム・マネージメント(3) (地域に根ざした各学校のカリキュラム) 第14回︓第2回通常テスト 第15回︓第2回通常テストの解説/まとめとふりかえり ※講義スケジュールは変更することがあります。初回の授業でお知らせします。 【指導方法】 1. 対面式で行うが、オンデマンド授業など⾮対⾯式もあわせて実施する。LMS(ToyoNet-ACE)を用いて反転授業的に行うこともある。その場合、YouTubeでビデオを事前に提示する。対面授業は自宅等から参加する学生に同時中継する。対面授業では討論や発表を積極的に取り入れたい。 2. 授業のあとResponにより簡単な問いに回答してもらうと共に、通常テストに出題されそうな問題を解答付で創り提出、共有する。これにより積極的参加をうながし、理解を深める。ResponやToyoNet-ACEによって出席を確認し、リフレクション・ペーパーとする。 3. ToyoNet-ACEを⽤いる。メールへのリマインダー機能を設定しておくこと。 4. 通常テストの前は、質問時間を設ける。 5. 反転授業では、ゼミ形式やグループ討論を行う。 【事前・事後学修】 【事前学修】 次回の内容(資料や動画)をLMSに載せるので、対⾯・⾮対⾯の参加形態によらず、それらに⽬を通して授業に臨むこと(予習に1時間程度。新しく接する⽤語や理解できない概念に下線を引くだけでもよい)。授業では、補⾜的な説明・解説や、演習、討論などを中⼼に⾏う。(反転授業) 【事後学修】 授業後のResponでは、感想や簡単な⼩問に解答するほかに、通常テストで出題されそうな問題(解答付)を作成してもらう(復習に1時間程度)。それぞれLMS上で共有する。 ※⼩テストや提出物により、各回での⾃⼰の成⻑を感じ取って欲しい。 ※予習、授業、復習で作成したものは、各⾃のノートと共にファイリングしておくこと。 ※「必要時間の⽬安は『履修要覧』 の単位制のページを参照 ※LMS(ToyoNet-ACE)の「⼩テスト」には⾃動採点機能があるが、機械的な採点であるため、⾃由記述の採点ができなかったり、採点ミスがあります。参考点として下さい。 【成績評価の方法・基準】 前述の「学修到達⽬標」に⽰された観点について、東洋⼤学の「成績評価基準」に則り評価する。 S(100-90), A(89-80), B(79-70), C(69-60)を合格とし、D(59-40), E(39以下)及び評価対象外を不合格とする。 2回の通常テスト(80%)、その他の提出物(20%)として評価する。 【受講要件】 教員免許状の取得を希望する学⽣を主たる対象とする。⾃⾝の進路を意識して主体的に受講してほしい。 【テキスト】 本講義を⼀冊でカバーするテキストはないので特に指定しません。複数の参考書を基に作成した資料を配付します。 【参考書】 文部科学省. (2016). 『中学校学習指導要領解説(総則編)』ぎょうせい(208円), ISBN: 978-4324900062 文部科学省. (2019). 『高等学校学習指導要領 (平成30年告示)解説』東洋館出版社(380円), ISBN: 978-4491036397 John D. McNeil. (1977). Curriculum: A Comprehensive Introduction, Boston: Little Brown and Company. 柴田義松. (2000). 『教育課程:カリキュラム入門』有斐閣(1800円) 樋口・林・牛尾(編著). (2014). 『実践に活かす教育課程論・教育方法論』, 学事出版(2000円) 文部科学省. (2009). 『高等学校学習指導要領解説(総則編)』, 東山書房(241円) 山田・藤田・貝塚. (2009).『学校教育とカリキュラム』, 文化書房博友社(2100円) 【関連分野・関連科目】 「履修要覧」を参照し、各授業科目を段階的に履修することが望ましい。 およそ次のような構造になっている。 ◎教育の基礎的理解に関する科目:「教職概論」、「教育基礎論」、【教育課程論】、「教育制度論」、「教育心理学」、「特別支援教育基礎論」 ◎道徳、総合的な学習の時間等:「道徳教育論」、「特別活動と総合的な学習(探究)の時間の指導法」、「教育方法論」、「生徒指導論」、「教育相談」 ◎各教科の指導法 理科教育論 理科指導法 数学教育論 数学指導法 など ◎教育実践に関する科目:「教育実習I, II」、「教職実践演習」 【備考】 開講数が限られているので、真剣に臨んで欲しい。 本授業科⽬は、「SDG4. 質の⾼い教育をみんなに」に関連する授業科⽬です。 【添付ファイル1】 【添付ファイル2】 【添付ファイル3】 【リンク】 文部科学省 http://www.mext.go.jp/ 学習指導要領データベース https://www.nier.go.jp/guideline/

第1~6回
第7回 中間試験
第8~13回
第14回 期末試験
第15回 ふりかえり 2021年度

教育実習

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